岩国航空基地司令官
基地司令官の経歴を紹介します。

岩国航空基地司令官

リチャード・ラスノック大佐

リチャード・ラスノック大佐

米海兵隊岩国航空基地司令官

 

リチャードM.ラスノックJr.大佐は、ペンシルベニア州ピッツトンの出身で、1998年5月に海軍兵学校を卒業し、海兵隊に少尉として入隊する。パイロット訓練修了後、2001年6月に海軍飛行士の資格を取得し、その後、運用、飛行試験、参謀など幅広い分野で勤務した経験を持つ。本日の交代式を以って、米海兵隊岩国航空基地の新司令官に着任する。

運用分野では、チェリーポイント航空基地の第223海兵攻撃中隊(VMFA-233)“ブルドッグス”に所属し、2度イラクへ派遣され「サザンウォッチ作戦(OSW)」「イラクの自由作戦(OIF)」に参加。2017年3月から2019年4月まで、米海兵隊岩国航空基地で第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-121)“グリーン・ナイツ”の司令官となる。その間、第31海兵遠征部隊(MEU)強襲揚陸艦ワスプへ、初のF-35Bによる洋上運用展開を指揮するなど、インド・太平洋地域での様々な訓練で部隊を率いた。2018年には、指揮する第121海兵戦闘攻撃中隊が、海兵隊航空部隊の中で最高の部隊として、海兵隊航空協会(Marine Corps Aviation Association)より海兵隊総司令官航空トロフィーを受賞した。

飛行試験分野では、運用試験連絡パイロットとして、パタクセント・リバー海軍航空基地の第23航空試験評価飛行隊(VX-23)(2010~2012年)およびエドワーズ空軍基地の米空軍第461飛行試験部隊(461FLTS)(2013~2016年)で、F-35の3機種すべての航空科学試験とミッションシステム試験を行った。エドワーズ空軍基地で第22海兵運用試験評価飛行隊(VMX-22)および第1海兵運用試験飛行隊(VMX-1)の分遣隊長および強襲揚陸艦ワスプでの初のF-35艦上試験プロジェクト担当官を務め、2016年のロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー、ファンボロー・インターナショナル・エアショーにデモンストレーションパイロットとして参加した。

その他には、第1海兵武器戦術飛行中隊(MAWTS-1)でAV-8BハリアーIIのインストラクターパイロット、航空機開発、戦術評価部で固定翼攻撃支援スぺシャリスト(2006~2008年)、ドイツのシュトゥットガルトの米欧州軍演習・評価部(J7)で統合軍事作戦 ・即応課長、その後統合訓練・演習課長(2020~2022年)などの任務に就く。

海軍兵学校で歴史学の学士号(優等賞)、ジョージ・ワシントン大学で歴史学修士号、海軍大学で国家安全保障 ・戦略学の修士号(優秀賞)、海軍大学院でシステム工学の修士号を取得。航空安全官課程、武器戦術教官課程、米国海軍テストパイロット学校(USNTPS)の工学テストパイロット課程を修了した。

国防功労章、功績章(2回受章)、航空勲章(打撃 ・飛行賞6回受章)、海軍・海兵隊称揚章(3回受章)、海軍・海兵隊勲功章(2回受章、戦闘V記章付)、海上展開章(5回受章)を受章し、また2005年第2海兵遠征軍司令官リーダーシップ賞、米国海軍テストパイロット学校シドニー・シャービー・リーダーシップ賞、海兵航空協会ジョン・グレン部隊2011年最優秀海兵隊テストパイロット賞、2011年国防産業協会(NDIA)最優秀海兵隊軍人試験官賞、2020年米国海軍大学B.フランクリン・レイノアーII防衛経済賞を受賞している。

AV-8B, F/A-18A~F、F-16, ミラージュ2000D、F-35A/B/Cを含む軍用機20機種以上での無事故飛行は2,700時間を超える。

 

岩国航空基地