沖縄県名護市 -- 基地内にある図書館前の駐車場に、日本語ナンバープレートの車が一台、また一台と滑り込んできます。
ここは名護市辺野古にある米海兵隊基地キャンプ・シュワブで、図書館の二階にある教育センターで行われる「大人のための英会話クラス」に次々と地元住民が集まってきます。
キャンプ・シュワブ渉外官の伊波文雄さんが16年前に始めた英会話クラスは毎週開催され、英会話に興味を持つ県民が各地から集まってきます。
当初30人足らずで始まった参加者も、口コミで広がり、今では100人を超える大所帯で、クラスも初級と中級に分かれ、ボランティアで参加する海兵隊員も当初から10人以上が常時参加してくれています。
伊波さんによると「英会話クラスは辺野古住民の方々に英会話に慣れ親しんでいただき、基地内での就職活動に役立てばと始まりました。ですからもっと沢山の方々に活用して欲しいですね」と述べていました。
英会話クラスは今夜、16年目の修了式を迎え、出席率が高い23人の日本人が表彰され、ボランティアで参加しているアメリカ人も27人が表彰されました。
名護市から参加している主婦は「できるだけ参加するようにしてます。みんなと会えるのは楽しいですし、面白い話もたくさん聞けますから」と笑顔で話してくれました。
今日の昼は地元の保育園を訪問し、夜にもクラスにボランティア参加しているジョシュア伍長は「日本が好きだし、誰かのためになっているのは嬉しいからね」と話していました。