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ジョージ・タアラ海兵隊上等兵(右)は辺野古すもう大会の決勝戦まで勝ち進み、会場を一番わかせました。辺野古すもう大会は100年以上続く五穀豊穣を願った伝統行事の一環で、海兵隊員が決勝戦まで勝ち残るのは史上初めてでした。

Photo by Ike Hirayasu

100年以上続く辺野古すもう大会

3 Jun 2019 | Ike Hirayasu U.S. Marine Corps Forces, Pacific

辺野古区では五穀豊穣を願った行事の一環で、先月行われた漁船での手漕ぎレースに引き続き、6月1日の夕方、すもう大会が開催されました。

辺野古すもう大会は100年以上続く伝統行事で、1973年からは辺野古区第11班の米海兵隊基地キャンプ・シュワブも招待を受け、大勢の隊員やその家族が会場に足を運んでいます。

沖縄県内で行われる沖縄すもうは、日本本土で行われているすもうとは違い、初めからがっぷり四つに組んで取り組みが始まります。

夕方6時に小学12年生の部から始まった取り組みは、深夜近くまで続きました。

中学2年生になるキャンプ・シュワブ基地司令官の息子、ケール君(13)も参加し、「とっても楽しかった」と顔をほころばせ話していました。

子どもたちの取り組みと表彰式が終わると、辺野古青年会とキャンプ・シュワブの代表5人での対戦が行われ、32で辺野古が勝利し、11連覇を達成しました。

メインイベントの一般参加の取り組みには、地元住民のほか、県内各地から腕に自信のある猛者が参加し、37名の参加人数中17名の海兵隊員も参加し、大会を盛り上げました。

参加者の中には、ジェイソン・ペリー(49)キャンプ・シュワブ基地司令官やルイス・レイバ(48)基地司令官付き上級曹長の顔も見えました。

ペリー司令官は「辺野古の一員として沖縄独特の伝統ある行事に参加させていただき、とても光栄に思います。そして私たち(海兵隊)と辺野古の皆さんとの友好に感謝しています」と述べていました。

ベスト8まで勝ち進んだレイバ上級曹長は「沖縄に来て14か月になりますが、すもうに参加させていただき、最高の体験をさせていただきました」と息を弾ませながら話してくれました。

午後11時過ぎに始まった決勝戦には、海兵隊員が史上初めて勝ち進んで登場し、会場全体が彼に声援を送っていました。

ジョージ・タアラ上等兵(19)は決勝戦3本勝負で、11までもつれ、2分の延長戦の末、宜野座村の津波古選手に負けはしましたが、会場を一番盛り上げ、みんなから盛大な拍手や声援を受けていました。

準優勝に輝いたタアラ上等兵には、一人で持ちきれないほどたくさんの副賞が贈られました。


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