沖縄県金武町 -- 午前5時半、起床ラッパが鳴り響き、第31海兵遠征部隊に所属する第1対機甲混成チームの隊員たちは前夜訓練を終え、3日間昼夜を問わず暑さの中をパトロールし、疲れ切っていた体を起こしました。
彼らには、前夜まで訓練を行っていたビーチから帰る前にやるべきことがもう一つありました。
隊員らは地元に感謝の意を表すため、海岸に流れ着いたゴミや瓦礫を拾う清掃活動に取り組みました。
遠征部隊では配属するすべての隊員に新型コロナウイルス拡大を防止するため、厳格な保健保護措置を講じており、県内のクラスター発生後、他の部隊との交流は厳しく禁止さています。
対機甲チームの隊員はコロナ渦で、地元の人と交流することはできませんが、身近な出来る範囲内で地元への敬意を表したいと思っていました。
金武ブルービーチは海兵隊の訓練場ですが、毎年旧暦の3月3日になると「浜下り」という沖縄の伝統行事のため、ビーチは一般公開されます。同行事では、地元の女性たちが海水で手や足を清め、健康を祈います。
この地域交流を金武町とキャンプ・ハンセンは、ブルービーチで20年以上にわたって行ってきました。
対機甲チーム分隊長のロジャース3等軍曹は「世の中には多くのネガティブなことが起こっていますが、一つポジティブなことをするだけでも大きなプラスになります」と話していました。
ロジャース軍曹によると、隊員らは砂浜が流れ着いたゴミで覆われていることに気づき、彼らが訪れた時よりもきれいにしようと思いました。
対機甲チームの小隊長、ハボン1等軍曹は「我々が大隊の模範となることを願っています。我々の目的は、海兵隊と沖縄県民との絆を強化するために、我々の後に来る部隊が、行動を通じて奉仕を示すように刺激することです」と説明していました。
分隊長のアスベル3等軍曹は「清掃活動は訓練を終わらせる素晴らしい案です。現在の状況を考えると、地域社会に敬意を払うための最善の方法だと思います」と述べました。
遠征部隊の隊員らは引き続き沖縄に滞在する間に、同様の行動により、感謝の意を表せることを願っています。