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米海兵隊のステルス戦闘機F-35BライトニングIIが四国沖で海上自衛隊の護衛艦「いずも」に垂直着艦、2021年10月3日、海上自衛隊護衛艦「いずも」艦上

Photo by Lance Cpl. Tyler Harmon

米海兵隊の戦闘機F-35Bが自衛隊の護衛艦に着艦

12 Oct 2021 | マルコ・バーレンズーラー大尉 U.S. Marine Corps Forces, Pacific

海上自衛隊 の要請を受け、第242海兵戦闘攻撃中隊 (VMFA-242)は2021年10月3日、F-35BライトニングII戦闘機2機を海上自衛隊の護衛艦「いずも」に初めて着艦させました。

護衛艦「いずも」はF-35のB型戦闘機が得意とする短距離離陸および垂直着陸(STOVL)を可能にするために、一連の改修が行われました。

実証試験が効果的かつ安全であることを確認するため、日米二国間の取り組みの一環として米海兵隊員は「いずも」に乗船し、海上自衛隊員と共に作業を実施しました。

海上自衛隊第1護衛隊群司令、小牟田秀覚海将補は「今回の試験的運用で、『いずも』が洋上でSTVOLのできる航空機の発着艦を支援できる能力があることを実証できました。これにより、近い将来に太平洋における空からの防衛に新たな選択肢をもたらすことができます」とコメントしました。

日本は、F-35ライトニングII統合打撃戦闘機計画に参加している14ヵ国の一つであり、2019年8月に42機のF-35B戦闘機を米国から購入すると発表しました。

小牟田群司令は「日本の自衛隊がSTVOL能力をもつ航空機を洋上で通常的に用いることができるようになる日まで、やるべきことがまだありますが、我々二国間の強固なパートナーシップと相互の信頼がそれを実現させ実を結んでくれることと堅く信じています」とコメントしています。

F-35には最新のステルス技術が搭載されており、高度なセンサーを備えているため、戦闘空間を動的に認識することができます。

F-35は、多国籍の同盟国やパートナー国によって運用されているものを含む他の航空機プラットフォームや司令部との情報を迅速に共有することができ、司令官の状況認識を高めます。

第1海兵航空団司令官ブライアン・W・キャヴァナー少将は「我々は統合打撃戦闘機に最大限の信頼があり、日本が自由で開かれたインド太平洋を維持するという我々の共通の目標に最終的に貢献するため、同様の能力を有することを望んでいます」と述べました。

VMFA-242は、山口県にある米海兵隊岩国航空基地に所属する2つのF-35B飛行隊の1つであり、自衛隊と定期的に訓練を行う多くの前方駐屯部隊の1つです。

F-35Bは、米国のインド太平洋へのリバランスを表していて、米国のアセットの中で最も有能で最新の設備を備えた、日本の防衛と地域の安全保障への私たちのコミットメントを表しています。

日米同盟は、60年以上にわたり地域の平和と安全の礎としての役割を果たし、インド太平洋における相互的な安全保障上の利益にとって依然として不可欠なものです。

我々の同盟は、共通の利益および価値、自由と人権へのコミットメント、そして自由で開かれたインド太平洋の維持に基づいて構築されています。

日米同盟はかつてないほど強固なものであり、我々が困難な安全保障上の課題に直面している現在、この地域にとってこれほど重要なものはありません。

米国は日本の防衛に献身的に尽くしており、このような訓練および試験を組み合わせることで、相互運用性を向上させ、ますます深刻化する地域の脅威に対する信頼できる抑止力を維持することができます。


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