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8月9日に金武町総合福祉センターにて海兵隊キャンプハンセン基地所属のパトリック・ハモンド上等兵とニコラス・ロンキロ上等兵が抱えきれないぐらいの食料やおむつを寄付しました。

Photo by AYA ICHIHASHI

キャンプハンセンフードバンク&自転車贈呈式

9 Aug 2022 | Aya Ichihashi U.S. Marine Corps Forces, Pacific

夏の青空と赤瓦のコントラストが美しい金武町総合福祉センターにて、キャンプハンセンフードバンク&自転車贈呈式が8月9日に行われました。

海兵隊キャンプハンセン基地に駐屯する第5航空艦砲連絡中隊(ANGLICO)所属のパトリック・ハモンド上等兵とニコラス・ロンキロ上等兵が基地の近所のスーパーで購入した抱えきれない程の食料やおむつを寄付しました。ほかの海兵隊員からも寄付された食べ物も今回一緒に届けました。キャンプハンセン基地からは嘉陽基地渉外官が中心となり基地内の放置自転車を集めました。その中でも比較的状態が良いものを、基地従業員の比嘉氏が丁寧に整備した自転車4台が食べ物等と一緒に寄付されました。

金武社会福祉協議会事務局長の山城氏は「キャンプハンセンによる寄付活動やコミュニティー交流は昭和57年から断続的に行われており、地元の子供たちは毎年ハロウィンの時期やクリスマス前になるとみんなワクワクする」と述べました。

今回の活動はハモンド上等兵が参加できるボランティア活動を探している時に、SMP(海兵隊の青年会プログラム)センターで偶然フードバンクの張り紙を見たのがきっかけとなりました。ロンキロ上等兵も賛同して、二人で沢山のおむつや、日持ちするカップラーメンや缶詰類を購入し、SMP事務所に持ち込みました。

ロンキロ上等兵は幼少時大変貧しく、その日の食べ物もない事もあったそうです。「自分が出来ることをしたかった、当時の貧しかった自分には無かったものを良き隣人である金武町の生活に困っている人たちに買ってあげたかった」と言いました。

ハモンド上等兵は「金武町のみなさんは隣人であり、自分たち海兵隊にとっては家族も同然なので、自分がおむつを買えばその分食べ物にお金を回せるし、食べ物を買えばおむつ代に回せると思って、(おむつと食べ物の)両方を買った」と言いました。

贈呈式で同会の宇久田会長が今回寄付された食べ物やおむつ、自転車は金武町の片親世帯や生活困窮世帯に配布されると述べました。また、コロナ禍であまり遊びに行くことが困難な子供たちにとっては、自転車やお菓子を貰えたらきっと喜ぶだろう、と笑顔で海兵隊一同に言いました。


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