宮城県王城寺原演習場 -- 在日米海兵隊の第12海兵連隊第3大隊は、1月31日から2月26日にかけて宮城県の王城寺原演習場で実施された実弾射撃移転訓練に参加しました。
この訓練は実弾演習を通して米海兵隊の実戦能力を高め、日米同盟を支援するものです。
定期的に実施される同訓練は、演習場の安全基準を順守し、日米両政府の合意に沿って行われるものです。
米海兵隊員は幾重もの安全基準を確認することで着弾地点を正確に狙います。
砲撃チーフのジョーダン・ジョンソン三等軍曹は「訓練の際は、発射物、発射火薬、導火線、雷管、偏向装置をその都度確認し、着弾の正確性をチェックします」と説明しました。
砲台は複雑な構造を持つため、各要素ごとに定められた安全基準があります。
砲兵隊は主に前方観察隊、射撃指揮所、そしてM 777榴弾砲の3つの要素で構成されています。
同大隊指揮官のリチャード・ロビンソン中佐は「砲兵隊はまるで人間の体のようなものです。前方観察隊は目、射撃指揮所は頭脳、そして榴弾砲は筋肉です」と説明しています。
演習を通して、隊員らはフィールド環境において複数の要素を効果的に活用する術を学びます。
前線に立つことが役目の海兵隊員は、仲間に助けの手を差し伸べることに躊躇しません。
隊員らは、おおひら万葉こども園や特別養護老人ホームでのボランティア活動にも参加しています。
このような機会を通して隊員らは地域との絆を深め、二国間の同盟強化に貢献しています。
第12海兵連隊第3大隊に所属し従軍牧師をつとめるジョンソン・フォラハン大尉は「地域と交流することで、コミュニティーとのつながりを強めています」と強調し説明しました。
約20年間に渡り同演習を受け入れている同地域でボランティアを行うことで地域に貢献しています。
米海兵隊が沖縄で行っていた実弾射撃訓練を日本政府の要請によって、日本本土に移して行っている20年以上続く実弾演習です。