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元阪神タイガースの鳥谷敬氏と元広島東洋カープの比嘉寿光氏が沖縄県浦添市にある海兵隊キャンプ・キンザー基地内のキンザー小学校に通う野球少年たちとの交流会を行いました。

Photo by AYA ICHIHASHI

キンザー小学校の野球少年たちとの交流会

10 Feb 2023 | Aya Ichihashi U.S. Marine Corps Forces, Pacific

寒さが和らいだ暖かな2月7日の午後、沖縄県浦添市にある海兵隊キャンプ・キンザーの司令官室に同基地のキンザー小学校に通う9歳から10歳の児童たちが緊張した面持ちで入室しました。

児童たちを引率したのは同小学校の校長ルシル・サザーランド博士で、児童たちは去年の夏に基地のMCCS青少年スポーツ部が開催した野球教室に参加した子達だと紹介してくれました。

児童たちは自分のTシャツを指し、これは自分たちが所属した野球チーム「ブルーファイア」のチームTシャツなんだよ、と誇らしげに教えてくれました。

児童たちに将来の夢は?と尋ねるとスコット・エバンズ君は、「科学の道に進みたい、NASAで働きたい」と答え、ケイデン・グリフィス君は「自分はまだよくわからないけど、ビデオゲームの開発とか、グラフィック系に興味がある」と答え、マイケル・コステロ君は「ユーチューバーになりたいと」目を輝かせ答えました。

7名の児童たちがわくわくしながら待っているのは元阪神タイガースの鳥谷敬氏です。鳥谷氏は一軍公式戦1939試合連続で出場(歴代2位)、史上50人目の公式戦2000本安打、史上15人目の1000四球を達成しました。そして今回この鳥谷氏のキンザー小学校の子供たちとの交流はOki-Am(オキアム)会の尽力があり実現しました。Oki-Am会は沖縄県と在沖米軍基地がより良い関係を築くために発足した組織で、副会長の松川直樹氏が交流会に参加しました。

また、サプライズで沖縄尚学高校の1999年選抜高校野球大会優勝に貢献した、元広島東洋カープの比嘉寿光氏も参加してくれました。比嘉氏は現在一般社団法人レッドバードの代表理事を務め、活動内容はアジアの恵まれない子供たちに物資支援や、沖縄県の病気と闘う子供たちを訪問したり、また野球教室を開くなど多岐に渡って行ったおります。鳥谷氏もレッドバードの理事を務めており、同じく理事の荷川取浩二氏も今回訪問してくださりました。

キャンプ・キンザー基地司令官のアンドレ・イングラム大佐とキャンプ・キンザー最上級曹長、ジョナサン・ノヴァック最上級曹長も参加し、児童たちの交流を見守りました。

鳥谷氏や比嘉氏が児童たちに質問をしたり、逆に児童たちから質問されたり、交流はとても和やかに行われました。児童たちは鳥谷氏のこれまでの経歴を真剣な表情で聞き入っていました。また、児童たちに宜野座村で現在行われている阪神タイガースの春季キャンプの説明をすると、行ってみたい!と目を輝かせていました。

Oki-Am会とレッドバードから児童たちが「これからもたくさん野球の練習できるよう」に野球ボールを4ダースもプレゼントしてくれました。そして、鳥谷氏のサイン入りの阪神タイガースのユニフォームも一人ずつに手渡されました。その後、鳥谷氏、比嘉氏がボールにサインをしてくれました。児童たちはサインがにじまないように細心の注意を払い大切そうに持っているのが印象的でした。

両氏が、次回の野球教室のシーズンはいつから始まるのか?と聞き、7月ぐらいから始まる予定だと同チームのコーチが答えると、自分たちも是非子供たちに野球を教えたいとオファーしてくれ、コーチも「もちろん、是非とも!」と笑顔で答えました。

最後に全員で記念写真を撮り、今回の交流会は終わりました。


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