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12月16日金武町の子供たちを海兵隊キャンプ・ハンセンUSO(米国慰問協会)に招待し、クリスマス会を行いました。

Photo by Aya Ichihashi

海兵隊キャンプ・ハンセンクリスマス会

20 Dec 2023 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

雨がぱらつく肌寒い12月16日、子供たちが少しだけ緊張した面持ちで母親に手を引かれて海兵隊キャンプ・ハンセンUSO(米国慰問協会)を訪れました。USOは基地に駐屯する海兵隊の隊員や海軍兵らが、厳しい訓練の合間の一息いれる憩いの場として娯楽等を提供している非営利組織です。

舞台場ではキャンプ・ハンセンの渉外官嘉陽貴幸氏が忙しく可愛く包装されたプレゼントの確認を行っています。子供たちに配られるプレゼントは同基地の第3情報大隊の海兵隊員たちが購入し、「隊員たちはYouTubeでおもちゃのラッピングの仕方を見て頑張ったのよ」とへイリー・ニール中尉。ニール中尉は3年前からこのイベントのオーガナイザーをしているそう。コロナ禍で最初の2年はイベントが出来ず、おもちゃだけ寄贈したそう。去年からやっとパーティーを行えるようになったと語ってくれました。地元金武町の子供たちのためのおもちゃだと言うと、若い隊員達も喜んでおもちゃを買って来たそう。

ニール中尉のお手製のブラウニー、クッキー、焼き菓子、カップケーキ、そしてたくさんのフルーツやベジタブルがテーブルに並びます。クロックポットにはココアまで。

「金武町の人々とキャンプ・ハンセンの海兵隊員の距離はとても近いと思う。基地から出るとそこには直ぐに町があって、直ぐに顔見知りになる。これはとても素晴らしい事で、地域交流活動も活発に行われている。隊員達もいつも楽しみにしています」

会場では子供たちが席に着きクレヨンで塗り絵をしたり、舞台上のプレゼントの山をチラチラ見たりみんなちょっと落ち着かない様子。

嘉陽氏が「軽食を用意していますのでどうぞ」と語ると子供たちは嬉しそうにお皿を手に取り、思い思いのスイーツやフルーツを取っていきます。

マシュマロが浮いたココアを見ると「わー、マシュマロが浮いてる」と喜ぶ子供たちもいました。クッキーや、ケーキ、マスカットを食べおなかも少し満たされたらサンタクロースの登場です。「ホホホー、メリークリスマス!!」とお決まりのセリフでサンタが登場しました。

子供たちはきゃあきゃあ沸き立ち、みんな大騒ぎです。

サンタが椅子に座るとお待ちかねのプレゼントタイムです。

一つ一つ、プレゼントにはプレゼントを購入した海兵隊の名前と、プレゼントをもらう子供の名前が書いてあります。

中には日本語で必死に書いたものもありました。

子供たちは自分の名前が呼ばれるとドキドキした面持ちで壇上に上がり、サンタさんからプレゼントを手渡されました。どの子もいい笑顔です。

今回で9回目となった、クリスマス会を束ねた渉外官の嘉陽氏は「家庭の事情で経済的に少し大変な子どもたちに海兵隊の隊員たちが少しでも楽しいクリスマスを送ってもらいたいという純粋な気持ちを今年も届けられてよかったと思います」と述べました。

日本語を流ちょうに話すサンタクロース役を担った第3偵察大隊のノマー・アーレドンド3等軍曹は母親が沖縄出身で、海兵隊の父親を持ちます。沖縄で生まれ育ったアーレドンド3等軍曹は去年沖縄に戻ってきたそう。彼は毎週基地で行われる英語のクラスにも参加しているそう。「私は小さいときに父親が任務で長期不在の経験も多々あり、日本の保育所に通っていた時期もあります。だからなるべく地域コミュニティーのために出来る事をやりたいと思っています」

 


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