7月1日の午後、梅雨が明け蝉が元気に大合唱する金武町社会福祉協議会に正装した四名の海兵隊キャンプ・ハンセンの海兵隊員たち、そして基地渉外官の嘉陽貴幸氏とハンセンSMP(単身や独身の海兵隊員や海兵のための青年会組織)コーディネーターのジェイソン・オリバー氏が訪れ、背中や額に汗をにじませつつ車両から大量の食料や生活物資を搬入しました。
3年ほど前からキャンプ・ハンセンの海兵隊員たちは年に2回、自主的に長期保存が利く食料や生活物資を購入し、地元金武町に寄付を行うフードバンク・ドネーションを行っています。
訪れた四名はヴェロニカ・ママリガ三等軍曹、ロン・グエン伍長、ジョシュア・ガンディー伍長、イーサン・プロクター上等兵で、第3海兵遠征軍情報群(MIG)に所属しています。。中でもグエン伍長は周りに積極的に声をかけ、近隣のスーパーに連れていき、隊員たちが寄付する食料や物資を購入するきっかけを作り、大量の物資を集めました。
「私たちを温かく迎えてくれている地元金武町のために、自分たちで出来る支援をしたかっただけす」とグエン伍長。グエン伍長は去年の7月にもフードバンクに参加しています。
同じく去年12月に引き続き参加したママリガ三等軍曹は「沖縄の人は温かくて大好きです。私達海兵隊は迎えてもらっている客人として、地元のために少しでも貢献できることは何でも行いたいと思います」と語りました。
ガンディー伍長は日頃からこども園のボランティア活動や、毎月行われるKINサンライズビーチの清掃活動に参加しているとの事。
「私は沖縄が大好きで、こちらに勤務出来て幸せです。そして私たちは金武町の皆さんの善意によって暮らせています。コミュニティーに少しでも貢献できる機会があれば全て参加しています」
今回集まった食料はざっと目視でお米は100キロ以上、インスタントラーメンは200食以上、そしてたくさんの缶詰、子供のおむつ等やトイレットペーパーやキッチンペーパーなどの紙類も寄付されました。以前は基地のスーパーの食料や缶詰が多かったのですが、ラベルが英語記載や味の好みの問題もあるだろうとの事でここ数年は地元のスーパーで長期保存ができる日本の食料等の購入にシフトされています。
キャンプ・ディレクターのジョセフ・スカラ氏が「フードバンクは私達キャンプ・ハンセンが年に2回行っており、地元金武町に寄贈出来る事を喜びと思います」と語りました。
社協の会長の安富雅之氏が「海兵隊のみなさん、いつもありがとうございます。食料は必要とされている方々に必ず提供させていただきたいと思います」と感謝を伝えました。
事務局次長の伊藝和香子氏が「提供準備が出来次第、困窮世帯に情報を発信し、支援につなげていきたいと思います。夏休みの前にとてもありがたいです」と述べました。