沖縄県名護市 -- 連日降り続いていた雨が嘘のように晴れ上がった24日(日)の朝、海洋プラスチックごみ問題について考えている全国の高校生などが米海兵隊基地キャンプ・シュワブを訪れました。
海洋プラスチックごみ問題について考えようと全国の高校生などで作られた日本財団海と日本プロジェクト「地球こどもサミットOCEAN7s 47」のにこにこ一般財団法人、角田弘子医学博士によると、高校生たちは、SNSを通して海兵隊員らが定期的に沖縄の海岸でゴミ拾いをしていることを知り、感謝状を贈るとともに、一緒に海岸でのゴミ拾いをしたいと海兵隊基地を訪れていました。
角田医学博士は「今年の夏、全国47都道府県代表の高校生が国会議事堂に集結し、海洋プラスチックごみについて、白熱したディスカッションを繰り広げました」と説明していました。
高校生たちはGODAC(国際海洋環境情報センター)での研修のため1泊2日の予定で沖縄を訪れており、時間を調整し、海兵隊基地を訪れていました。
岩手、福島、栃木、兵庫、山口、沖縄からの各県代表の高校生と小学生、実行委員会のスタッフ、海兵隊関係者らが辺野古ビーチに移動し、ゴミ拾いを行いました。
参加した兵庫県の高校3年生は「将来の夢につながるし、海洋プラスチックが問題なので、少しでもそれを取り除けたらいいので参加しました」と話していました。
高校生たちはビーチに漂着したペットボトルやビニール袋などを1時間余りで10袋以上集めました。
福島県から参加していた高校3年生は「海の近くに住んでいて、海は昔に比べて汚染されているのが分かってきて、ゴミが増えているのも分かってきて、全国の高校生とその問題について考えられたら、地元の海もきれいになるのかなと思い、参加しました」と話していました。
清掃活動の後、定期的に沖縄県内のビーチで清掃活動を行っているアメリカ海兵隊への感謝状を贈りました。
感謝状を受け取ったノリエガ2等兵曹は「沖縄のビーチには、清掃活動に行く度に漂着したゴミがたくさんあるので、清掃活動は必要ですね」と話していました。
プロジェクトでは、年間を通して海洋プラスチック汚染の現状について学び、来年2月に東京で報告会を行う予定です。