KIN, Okinawa -- 3月1日、金武町立中央公民館で海兵隊キャンプ・ハンセンが長きにわたり同町でのボランティア活動を通し、地域貢献に大きく寄与した団体として金武商工会から表彰されました。今回の表彰式は商工会の設立50周年(創立60周年)記念式典の中で行われました。
同会は昭和37年11月に任意組織として誕生し、昭和48年3月に県内7番目の商工会として法人登記されました。(令和4年度1月末の時点で総会員数455名)
表彰式にはキャンプ・ハンセン司令官リチャード・マーティン大佐と、同基地渉外官の嘉陽貴幸氏が招待されました。
嘉陽渉外官が「実は10年前にも地域貢献活動団体として表彰されたのですが、当時私は未だ渉外官として駆け出しの2,3年目で、(自分としては)何もせずに表彰して貰った、という感じでした。あれから10年がたち、今回こうやってまた表彰して頂けて、これまでの頑張りが報われる気持ちです」と語りました。
嘉陽氏はキャンプ・ハンセンで海兵隊の兵士がボランティアで行う社会人英語クラスや、週末のボランティア活動、地域の子供たちとの英語交流会などの取りまとめを行っています。もちろん嘉陽氏も通訳として帯同するだけではなく、兵士たちと一緒に活動し汗を流します。
「マリーンたちがとっても頑張るんですよ。夏は暑い中汗をかきながら清掃して、たばこのフィルターまで手で拾うんですよ。それを見てると、沖縄の人間として、一緒にやりたいという気持ちになるんです。その活動を今回、金武町の方々に認識してもらえたのが本当にうれしい限りです」
マーティン司令官は「今回の受賞式はキャンプ・ハンセンで働く海兵隊、海軍兵、民間人たちが金武の人々と育んだ友情とパートナーシップを代表して受賞するという大変身に余る事であり、とても光栄に思う。コロナ禍で希薄になっていた交流を金武町とまた再開する事が出来て、とても嬉しい」と述べました。
式典の後は祝賀会にうつり、マーティン大佐が「今夜はみなさまのおめでたい席に招待いただき大変光栄です。その上、金武町とキャンプ・ハンセンの友情とパートナーシップを示す素晴らしい賞までいただき心よりお礼を申し上げます。仲間町長をはじめ金武町の皆様とこれまで以上に友情と関係を深め、共に地域発展にために貢献していけることを願う」と表彰のお礼を述べました。
同会の副会長上原恵子氏が「キャンプ・ハンセンとの共存共栄にはコミュニケーションが一番大事です。同会としてもハンセンの兵士たちが社交街で活性化に向けて利用してくれている事がとても良い事だと思う。金武町にもいろいろな考えの方たちがいますが、くじけず頑張っていただけたら」と語ってくれました。