米海兵隊普天間航空基地 -- ビリー・ディクソン米海兵隊2等軍曹が10月4日、休日を恩納村にある穴場スポット、アポガマでダイビングを楽しんでいると、日本人女性が必死になって助けを求めているのに気づきました。
その時、その女性と一緒にシュノーケリングに来ていた友人が、離岸流に流され、海面から見えなくなっていました。
ディクソン軍曹は、自身の安全をもかえりみず、女性が指差している、彼女の友人が溺れているであろう場所へ向かって全速で泳ぎ始めました。
彼は3メートルほど海中で浮き上がろうともがく女性を見つけ、急いで彼女を海面に引き上げ、海岸まで運び上げました。
ディクソン軍曹は、「私たちは常に警戒心を怠らず、常に何ができるかを考えていて、海兵隊員として、我々に根付いているものです」と説明していました。
ディクソン軍曹によると、自身の行動に対して、感謝の言葉や名声を求めていたわけではありませんでした。彼がとった行動は特別なものではなく、海兵隊員として、人として、当たり前のことをしたとの思いでした。
ディクソン軍曹が救った女性は、感謝の手紙を書いて、普天間基地のゲートへ届けていました。
その手紙が人づてに普天間基地司令官ヘンリー・ドーベリー大佐の耳まで届き、ディクソン軍曹の謙虚さに、ドーベリー司令官は心打たれました。
ドーベリー司令官は「自分の肉体的、精神的な資質を利用して、他の人を助けることができるのは、非常にやりがいがあります。長年に渡って多くの命を奪ってきた海で、ディクソン軍曹は命を救うことで、期待以上のことをやり遂げたので、とても誇りに思います」と語っていました。
無私の勇敢な行動で地元女性を救ったディクソン軍曹に11月13日、ドーベリー司令官より栄誉勲章が授与されました。
ディクソン軍曹は「私は、ほかの海兵隊員と何ら変わりありません。どの海兵隊員がその場にいても、私と同じような行動を取ったと、確信しています」と述べていました。
ドーベリー司令官は海兵隊員の一同に「私たちは”地元の日本人”と表現しますが、もっと身近な家族だと言いたいです。私たちは地元宜野湾市の一員ですよね、違いますか?あなた方の兄弟や姉妹が助けを必要としているように、彼らの命を救うために、あなた方が危険に立ち向かうんです」と話しかけました。
最後に女性からゲートに届けられた手紙を書き記します。
わたしを助けてくれたビリーへ
先週の日曜日、わたしは友人と初めてシュノーケリングへ出かけました。すると突然海が荒れだし、わたしはうまく泳げないので、パニックになりました。友人が助けを求めたとき、近くにいたビリーが私を助けに泳いできました。ビリーは私の命の恩人です。本当にありがとうございました。直接お会いしたいのですが、連絡先がわからなかったので、この手紙を置いていきます。本当にありがとうございました。
(この仮訳は、日本語を英語に訳したものを、再び日本語に訳したものです)