司令官の経歴

第1海兵航空団 (1MAW) 司令官
マーカス・B・アナボーリ少将

"ステロイド" アナボーリ少将は、前職の遠征戦部長(OPNAV95)を経て、2024年7月に第1海兵航空団の司令官に就任した。

バージニア州フェアーファックス出身のアナボーリ少将は、ジョージ・メイソン大学で電気工学の理学士号を取得後、1991年に任官。クワンティコで基礎学校修了後、飛行訓練に参加しAV-8Bハリアーのパイロットとして任命された。

 

アナボーリ少将の指揮官としての任務には、第513海兵攻撃飛行中隊の司令官や、第13海兵航空群の司令官などがある。両部隊ともアリゾナ州ユマの第3海兵航空団の隷下部隊である。

アナボーリ少将の作戦部隊においての主な任務は、第513海兵攻撃飛行中隊“ナイトメア”と第311海兵攻撃飛行中隊“トムキャット”を含む。両部隊は、第15海兵遠征部隊、第31海兵遠征部隊、水陸両用西部任務部隊に配属され数回の艦上任務を果たし、日本での部隊展開プログラムにも参加した。

“ステロイド”は、サザン・ウォッチ戦やイラクの自由作戦で戦闘飛行任務を遂行し、中東、ヨーロッパ、太平洋で様々な演習に参加した。参謀としての任務には、第1海兵航空武器戦術飛行中隊で教官パイロットと戦術航空部長、日本での第1海兵航空団作戦・計画部長、海兵隊総司令部航空部門でF-35担当部長などが含まれる。加えて、国防総省の統合参謀本部J-3部門で作戦副部長補佐官を務めた。将官として、海兵隊総司令部の計画・政策・作戦部において戦略・計画課長を務めた。在ポルトガルのNATOでは、海軍打撃支援軍の参謀長を務めた。

アナボーリ少将は、海兵隊水陸両用戦闘学校、戦術航空統制隊コース、武器戦術教官コース、上級プランナー課程を卒業し、ジョン・ホプキンス大学高等国際問題研究所において海兵隊総司令官特別研究員として国際公共政策の修士号を取得した。

アナボーリ少将は、AV-8Bで2,200時間以上、戦闘資格を持つF-35Bで2,500時間以上無事故で飛行している。

個人として、防衛功労章、勲功章(3度)、防衛功績章、功績章(2度)、航空章(戦闘出撃回数2)、海軍・海兵隊功賞賛章(2度)、海兵隊功績章(2度)、他、多数受章している。