ニール・オーウェンズ米海兵隊大佐
マサチューセッツ州メッドフォード出身。1994年、ジョージワシントン大学より歴史学学士号を取得後、1995年、海兵隊少尉に任官。
米海兵隊基礎訓練校を卒業、野戦砲兵将校基礎訓練課程を修了の後、カリフォルニア州ペンデルトン基地第11海兵連隊第2大隊(2/11)へ配属。エコー、フォックス両砲兵中隊に所属し、第31海兵遠征部隊と共に2度沖縄に展開。
1999年7月、オクラホマ州フォートシルの米陸軍野戦砲兵学校海兵隊砲兵分遣隊に異動、砲術教官として野戦砲兵将校基礎訓練課程及び海兵隊大尉野戦砲兵養成課程を指導。2002年、バージニア州クアンティコ海兵隊基地の遠征戦学校に入校。
2003年5月、遠征戦学校卒業後、カリフォルニア州トゥエンティナイン・パームスの第11海兵連隊第3大隊へ配属。同大隊在任中、マイク砲兵中隊指揮官、大隊兵站担当将校、第7海兵連隊の火力支援調整将校、及び大隊副隊長として勤務。同期間中イラクへ2度展開。1度目はイラク多国籍治安部隊のJ35部長、2度目は第7連隊戦闘部隊の火力支援調整将校として展開。また、部隊展開プログラムの一環で1度沖縄へも展開。
2007年、豪州キャンベラの豪州指揮幕僚大学へ入校。2007年12月同校卒業後、英国王室海兵隊との交換プログラムに参加、火力専門の海兵隊交換将校として英国ポーツマスの英国水陸両用作戦部隊へ配属。同部隊在任中、南東方面多国籍師団のJ5作戦計画担当将校としてイラクに展開、またノルウェーの 多国籍合同軍事演習「コールド・レスポンス」にも参加。
2010年、第11海兵連隊第3大隊に副大隊長として再配属となる。2011年2月、アフガニスタンへ展開、アフガン陸軍215師団軍事顧問団の作戦顧問兼副顧問団長としての任に就く。2012年2月、同国へ再度展開。
2012年4月、バージニア州クアンティコの海兵隊総司令部の戦闘開発統合部(CD&I)、火力・機動統合課へ配属され、ロケット/火砲能力統合将校として勤務。
2014年5月から2016年6月まで、沖縄駐留の第12海兵連隊第3大隊の大隊長を務める。同隊在任中、実弾射撃移転訓練の一環で防衛省、各地方防衛局、また多くの地方自治体の首長と密接に連携を取る。その後、ペンシルバニア州カーライルの米国陸軍大学校に入校、成績優秀者として卒業した。
2017年7月から2018年8月まで、沖縄駐留の第3海兵遠征軍にて火力調整官及び副調整官として勤務。2018年8月から2019年2月まで、イラク統合作戦コマンド(JOC-I) の参謀長としてイラクに展開。海兵隊太平洋基地において現在作戦担当将校として2019年6月まで勤務。2019年6月14日より、海兵隊太平洋基地政務外交部部長の任に就く。2022年5月17日より、キャンプ富士の司令官の任に就く。
豪州ニューサウスウェールズ大学にて戦略政策の修士号を取得。米国陸軍大学校では戦略研究の修士号を取得。日本の防衛戦略についての論文で海兵隊協会より2017年ホルコム大将論文賞を受賞。北東アジア地域専門官及び外国治安部隊顧問を二次的特技(MOS)とする。