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沖縄県北谷町にある米海兵隊基地キャンプ・フォスターの中にある米海軍病院で、新型コロナワクチン接種を受けるために順番を待つ日本人従業員と米軍関係者

Photo by Lance Cpl. Isaac Munce

米軍基地で日本人従業員がワクチン接種

6 Aug 2021 | (Courtesy of USAFE public affairs) U.S. Marine Corps Forces, Pacific

新型コロナウイルスとの戦いに勝つには、全員が同じ武器を装備するという全体の努力が必要です。

在日米軍の各基地に勤務する日本人従業員は、日本政府と在日米軍との間の新しいイニシアティブのおかげで、米国政府が提供するコロナワクチンを接種できる資格が得られました。

沖縄県では8,930人以上の日本人従業員が米軍施設で働いていて、基地従業員がワクチン接種を受けることのできる施設は北谷町にある米海兵隊基地キャンプ・フォスターの中にある米海軍病院と嘉手納基地にある米空軍病院です。

コロナワクチン担当将校のジェニー・スミス米海軍少佐は「私たちも地域の一員であり、地域の住民のワクチン接種を手伝うことができるのは、本当にうれしいことです。一人でも多くの従業員にワクチン接種ができるということは、県民を含む私たちの地域社会の住民を保護できる可能性があるということです」と話していました。

沖縄県内に住む米軍関係者はコロナワクチンを今年1月当初から利用できるようになっていましたが、基地で働く日本人従業員は、日本政府の規制により、米軍のワクチンを接種する資格がありませんでした。

その状況は、ワクチン接種を受けた米軍関係者とワクチン接種を受けていない日本従業員が共有スペースで緊密に作業する必要がある場合に、リスクを伴っていました。

日本人従業員に予防接種を行うことで、日本国内での新型コロナ感染のさらなる蔓延防止に貢献し、すべての米軍関係者の健康的な労働環境の構築にも役立ちます。

米陸軍基地トリイステーションで勤務する比嘉義康さんは「コロナ予防接種ができ、私のストレスが和らぎ、安心感を覚えました。素晴らしいプログラムで、海軍病院、日本政府、および在日米軍に本当に感謝しています」と感想を述べていました。

米軍基地で提供されるワクチンは、日本でも使用が承認されているモデルナ製ワクチンで、1回目は予約日に接種され、2回目は28日後に行われます。

米陸軍基地トリイステーションに勤務する内原沙織さんは「ワクチン接種は痛いのではないかと心配でしたが、それほど痛くはなかったです。私たちのコミュニティを安全に保つため、日本人従業員全員がワクチンを受け取ることができるようになり嬉しいです」と話していました。

日本人従業員へのワクチン提供は無償で行われ、希望者にのみ接種され、強制ではありません。 ワクチン接種を受けないことを選択した場合でも仕事に支障を受けることはありません。

ワクチン接種予約は、海軍病院のオンラインサイトで簡単にでき、日本人職員も院内では勤務しています。

在日米軍のスポークスマンは「新型コロナの発生以来、日本政府と在日米軍は緊密に連携してコロナウイルスと闘ってきました」

「日米合同委員会の枠組みを含む二国間協議の末、ワクチン接種を希望する日本人従業員に在日米軍がワクチンを投与できることが合意されました。 日本人従業員は米国政府の活動を支援する上で重要な役割を担っており、新型コロナウイルスに対する予防接種を喜んで支援します」と述べています。



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