米海兵隊基地キャンプ・シュワブ -- キャンプ・シュワブでは、地域の成人を対象にした英会話クラスを毎週提供していて、その歴史は早くも16年目を迎えます。
その英会話クラスには、遠くは那覇市や浦添市から参加する生徒もいて、毎週50名以上の日本人と10人前後の海兵隊員が自主参加しています。
3年間ボランティアとして毎週英語を教えてきたカミナ曹長夫妻にとって、昨夜(12月5日)のクラスは、最後のクラスとなりました。
金武町にある米海兵隊基地キャンプ・ハンセンに勤務し、住居を構えるカミナ曹長は、来年3月には帰国する予定です。
夫妻は毎週英会話クラスを教えてきたばかりでなく、季節ごとに行われる地域住民との交流イベントにも積極的に参加し、地域住民のためいろいろと尽くしてきました。
そんな夫妻の無償の貢献に、今までお世話になった英会話クラスの日本人参加者たちが感謝を示し、二人に感謝状と花束とケーキを贈呈しました。
最後にカミナ曹長からのメッセージを記します。
私や家族に大きな影響を与えて下さった沖縄の親愛なる友人の方々、英会話クラスの生徒のみなさん、そしてボランティア仲間の隊員たちに感謝申し上げます。
生まれ育った街から遠く離れた沖縄は、自分の子どもたちを育てるのには、とても安全な環境で、親としては最も素晴らしい贈り物だったと思います。
私にとって、沖縄での初めての任期は、2003年8月、私たち家族は初めての外国での生活で、あまり居心地良く感じていませんでした。
しかし、この素敵な島に足を一歩踏み入れた瞬間から、沖縄の豊かな文化、おいしい食べ物、そして心温かい人たち、知れば知るほど沖縄が好きになりました。
そんな沖縄での初めての任期が終了し、本国へ戻る時、残念に思ったのは、沖縄での友人が一人もできなかったことでした。
幸運にも2013年、再び沖縄に戻って来ることができ、ミシェルと私が初めて沖縄に来た時とても寛大であった文化に再び身を投じることができました。
私たち夫婦は、沖縄の文化や美しさをただ楽しむだけではなく、楽しむためには何かお返しをしなければいけないと感じていました。
ですから「Okinawa Hai」という、沖縄いる多くのアメリカ人が良く利用するウェブサイトに沖縄の良さを寄稿していました。
様々な店主、アーティスト、パン屋、シェフなど、興味深いたくさんの人々と知り合うことは非常にやりがいのあることでした。
そして、その中で最もチャレンジだったのは、沖縄の子どもや成人の方々に英語を教える機会が与えられたことでした。
二人とも英語教師としての資格があったわけではないので、何か、もやもやしたものを感じていましたが、生徒たちや同じボランティアたちが理解を示してくれ、教えるための様々な手段を試すことができました。
そして今、私の海兵隊でのキャリアが終わりに近づき、沖縄での時間も残り少なっくなってきました。
沖縄に来た当初、今度沖縄から去る時は、少なくとも一人の友人でもできればいいと思っていました。
しかし、私の期待は大きく裏切られ、私が自慢できるほどたくさんの素晴らしい沖縄の方々と知り合えることができました。
最後に、私の国のいち親善大使として、みなさまとともに暮らし、みなさまとともに学び、みなさまともに分かち合えた機会を、永遠に感謝いたします。
敬具、
アンソニー・カミナ