沖縄県 -- 7人の海兵隊員が12月31日、事故を起こしたライダーの命を救う重要な役割を果たしました。
海兵隊員らは沖縄県北部を走る国道331号線で、嘉手納基地に所属する空軍兵がオートバイ事故を起こすのを目撃し、すぐさま行動に移しました。
現場に最初に駆け付けたラム軍曹は、すぐさま仲間の隊員に救急隊を手配するように命じ、交通量の多い国道で二次災害を防ぐため、現場近くを走行する車の誘導を始めました。
ラム軍曹は「事故現場に遭遇するとは夢にも思っていませんでした。すべてがあっという間の出来事でした」と当時を振り返って話していました。
負傷した空軍兵の部隊指揮官、ハリス空軍少佐は、「彼らの素早い行動と、助けようとする意欲は称賛に価するものであり、まさにこのような状況下で冷静に行動できることは、すべての米兵に求められるものです」と述べていました。
現場に駆け付けた一人、ディアス少尉は、負傷した空軍兵の傷を確認するため、彼の衣服を切り始めました。
それから周りを見渡し、骨折した骨を支えるための添え木を探すために駆け出しました。
ディアス少尉は「骨が体から突き出ているのが確認できたので、救急隊が到着すまでの応急処置として、添え木が必要だと思いました。過去の訓練で、互いに協力し合うことが必要だと知っていました」と述べていました。
デュランウェルネット伍長は、負傷者の首と背骨を固定しながら、彼を勇気づけました。
海兵隊員らは負傷者の携帯電話を使い、彼の部隊へ連絡を取りました。
緊急隊が到着すると、負傷者をヘリコプターに乗せ、二人の海兵隊員が付き添う中、空路、宜野湾市にある米海軍病院まで搬送しました。
同行したエリオット伍長は「ヘリに同乗し、病院につくまでの間、何も問題はないと負傷者を励まし続けました」と述べていました。
病院につくと、すぐさま負傷者の状態を安定させるための緊急手術が始まりました。
嘉手納基地の部隊上層部によると、負傷した空軍兵は完全に回復することが見込まれていると説明しています。
ハリス空軍少佐は、彼がまだ生きている唯一の理由は、たまたまそこに海兵隊員が居合わせたからでしょう。
「もし海兵隊員らが迅速に対応していなければ、彼は腕を失うか、もっと悪い方向に向かっていたかもしれない」と説明していました。