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イシュマエル・エスコンデ海兵隊2等軍曹は2016年、沖縄に赴任中、休暇で訪れた広島で佐々木禎子さんと彼女の折り鶴に込められたメッセージについて学び、それ以来折り鶴を作り続け、アメリカで折り鶴に込められた願いを人々に伝えています。

Photo by Sgt. Brittney Vella

千羽鶴の伝説

5 Jul 2019 | 1stLt. Bridget Glynn U.S. Marine Corps Forces, Pacific

佐々木祐滋(49)さんは2019年6月29日、ハワイの真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館に叔母佐々木禎子さんが折った鶴を平和の象徴として寄贈しました。

叔母の禎子さんが2歳の1945年、広島に投下された原爆で被爆し、11歳になるころ発病し、白血病と戦っている病室で千羽鶴を完成することで元気になると信じ鶴を折っていました。

彼女は自分の願いが叶わないことを知ったとき、折り鶴に世界平和を願い折り続けました。

彼女は1年後に病床で亡くなりましたが、彼女の遺族は世界平和を願って広島平和記念公園に禎子さんの折った鶴を寄贈しました。


イシュマエル・エスコンデ海兵隊2等軍曹は2016年、沖縄に赴任中、休暇で訪れた広島で佐々木禎子さんと彼女の折り鶴に込められたメッセージについて学びました。

エスコンデ軍曹は日本に滞在中、地域社会への尊敬の念を千羽鶴で示したいと考え、仲間の隊員らと協力して千羽鶴を折り続けました。

エスコンデ軍曹は「日本文化を尊重していることを示すことによって、米軍と地域社会との関係を良くしようと思っていました」と説明しました。

エスコンデ軍曹は半年の沖縄滞在中、県立北部病院、那覇市立病院、そして近畿地方の特別養護老人ホームにそれぞれ千羽鶴を寄贈しました。

エスコンデ軍曹の活動はやがて祐滋さんの耳に届き、二人はネットで繋がり、情熱を共有し始めました。

エスコンデ軍曹は「二人はお互いを尊重し合い、彼は日本で禎子さんの遺志を引き継いでいますが、私はここアメリカで彼女の話を人々に伝えています」と述べました。

二人はネットを通して3年間のやり取りはありましたが、今回初めてホノルルで顔を合わせることができました。

禎子さんが世界平和を願って折った鶴は戦艦ミズーリ記念館に永遠に残ります。

二人は折り紙の楽しさを広め、平和を達成するために熱心に活動し、千羽鶴の伝説で貞子さんの願いを人々に伝えていきます。


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