米海兵隊普天間航空基地 -- 沖縄県の謝花喜一郎副知事が4月17日、普天間飛行場を訪問、米海兵隊太平洋基地司令官のウィリアム・バワーズ准将や普天間基地司令官のデイビッド・スティール大佐らが歓迎しました。
謝花副知事の訪問の目的は、4月10日に普天間基地からあふれ出た泡消火剤(水性フィルム成形フォーム)が雨水排水溝から宜野湾市側に流出した件で、泡消火剤が流出した航空機格納庫を視察し、話をすることでした。
今回の訪問は、日米両国間の環境補足協定に基づいて行われ、両政府と地域社会の前向きな関係を示しました。
海兵隊は発生した事象の詳細な説明を提供し、即時の浄化対策、将来の流出防止策、地域を保護するための継続的な取り組みについて話し合いました。
今回の訪問は沖縄県民に多大な心配をかけたことへのバワーズ准将の個人的な謝罪表明で始まりました。
バワーズ准将は「この件で、地域住民に多大な心配をおかけしたことをお詫びします。できるだけ泡が基地の外に流出しないように対応し、封じ込めに焦点を当てました。特定の流出対応要請については、宜野湾市と協力していきます」と述べました。
さらに、「今回の件は、約227トンの水と4.5トンの消火剤が混ざったもので、約144トンが基地の外に流出したと推定してます。触れても危険ではありませんが、できるなら避けてください。海兵隊の上級大佐が流出の原因を特定するために徹底的な調査を行っています。調査が終了し、最終レポートの推奨事項に基づいて、将来的に同様の事故が発生する可能性を減らすための対策を実施します」と説明しました。
話し合いの後、双方の関係者は流出現場に移動し、泡が発生した格納庫を訪れました。また、泡が飛行場からどのように排水溝に流れ出たか確認することができました。
スティール大佐は、水と混ざった水性フィルム成形フォームが排水溝に流れ出るのを防ぐためさまざまな吸収材を使用し、宜野湾消防署が集めた水を蓄積し適切な処分を待つ間普天間飛行場に保管するためのシステムの詳細を説明しました。
スティール大佐は「すべての現在ある消火システムを、消防の軍事仕様に適合する、より環境にやさしいものに置き換える過程にあり、国防長官および海軍長官のガイダンスに従ってそうします。日本の環境基準と国防総省の指示に準拠するように取り組んでいます」と今後について説明しました。
謝花副知事は今回の訪問への協力と海兵隊の環境対応に関する情報を共有してくれたことに感謝しました。
日米同盟は、インド太平洋地域の安全と安定の基盤であり、21世紀における米国の最も重要な同盟です。米海兵隊太平洋基地は、今回の事故について地元とのオープンな対話を維持し、両国間の戦略的同盟関係を維持することをお約束します。