米海兵隊基地キャンプ・シュワブ -- 基地消防署の日本人署員が4月2日、2キロ沖の海で漂流していた7人の海兵隊員の命を救ったとして、海兵隊太平洋基地司令官から表彰されました。
キャンプ・シュワブ消防署は2月15日、7人の海兵隊員が祝日(大統領の日)海で泳ぎ、2キロ沖で漂流してるとの緊急通報が入り、2台のジェットスキーを出動させました。
海兵隊太平洋基地司令官のウィリアム・バワーズ准将は「今回の件は、大きな悲劇になっていたのかもしれませんが、みなさんが迅速かつ的確に、プロとして対応してくれ、人命が救われました」と述べ、10人の日本人消防署員に准将コインを手渡し、彼らの献身に感謝しました。
消防署の真志喜康紀隊長は「司令官に感謝をされることは滅多にないので、直接コインを頂けたことは、とても嬉しいことです」と述べました。
バワーズ司令官は「一人ひとりの経歴を見てみると、ほとんどの署員が消防署で20年以上も勤務していることに気付きました。全員の経歴を合わせると200年以上もの経験で、これまで人命を救い、地域の安全を守ることに専念してきました」と述べました。
夏が近づき、海での活動が増えてくる中、消防署と海兵隊太平洋基地にとって、水難事故防止に対する意識を高めることが優先事項となっています。
残念ながら、消防署が海での緊急事態に関与したのは今年すでに4回を数え、消防署では水難事故を最小限に抑えるための努力を続けています。
真志喜隊長は「毎年夏には、少なくとも5回は海での緊急通報が届きます。海に入る場合、安全に、計画的に利用することをみんなに伝えています。今年の夏は、みんなに沖縄の海を楽しんでいただきたいのですが、絶対安全に楽しんでいただきたいと思います」と述べました。
消防署員たちの訓練の成果と長年の経験のおかげで、7人の海兵隊員の命がその日、救われました。