ニュース

在日米海兵隊に関する最新ニュースをお届けします。
Photo Information

9月24日、在沖米軍エイサー隊が近隣地域、北谷町青年連合会所属の栄口区青年会と共に、道ジュネ―をキャンプ・フォスター内の住宅地で行いました.

Photo by Yoshie Makiyama/ Big Circle

キャンプ・フォスター&レスター・エイサー

26 Sep 2023 | Yoshie Makiyama/ Big Circle Marine Corps Installations Pacific

去った日曜日、9月24日、在沖米軍エイサー隊が近隣地域、北谷町青年連合会所属の栄口区青年会と共に、道ジュネ―をキャンプ・フォスター内の住宅地で行いました。午後6時からの開催はフォスター基地で基地住民対象、しかし、その後、グループは午後7時にキャンプ・レスターへ移動し、同基地内の駐車場で、基地住民のみならず地域住民にも、ゲートを開放しエイサーの演舞を披露しました。

海兵隊員、水兵隊員、米宇宙軍、そして嘉手納基地アメリア・イアハート中学校の太鼓クラブの生徒で構成される在沖米軍エイサー隊は、フォスター&レスター基地司令官であるデビッド・M・バニング大佐の呼びかけで今年3月に始まり、5月の初お披露目(注1)以来、数か月の休みをいれ、また7月に練習を再開。この日と来る日曜日のイベントへ向けて地元青年会のサポートを受けながら週一回の練習に汗を流しました。

エイサーは沖縄の伝統行事で旧盆に先祖供養のために行われます。エイサーの型は地域によって変わりますが、大太鼓や締太鼓、パーランクー、手踊り、女踊りなどが特徴です。通常、道ジュネ―では地域の若者たちが住宅街をエイサーを踊りながら練り歩きます。

北谷町にはかつて10ほどの青年会エイサーが存在したようですが、今では、去年に基地内を練り歩いた謝苅区青年会(注2)と今年の栄口区青年会のみとなっているようです。しかし、消えゆく伝統を嘆く人々が地元のエイサーを復活させようと、いくつかの地区で近年、子供エイサーが立ち上がっています。

当日は、あいにくの天気で、雨に弱い太鼓や、音響機材を守りながらの準備となりました。しかし、いったんエイサーが始まると、心配した雨もぴたりとやみ、エイサーは滞りなく遂行されました。キャンプ・フォスターの道ジュネ―では、実際の旧盆に見られる光景が米軍関係者家族にも見られ、多くの観客がエイサー隊の後をついて歩きました。キャンプ・レスターでも、多くの日本人ギャラリーが今か今かと待ち構え、ある人は6時から待機している、お腹が空いたとつぶやいていました。

レスターでは午後8時からの開演で、在沖米軍エイサー隊が5曲演舞し、栄口区青年会が続いて10曲を披露しました。栄口区青年会は、北谷町青年連合会所属の沖縄民謡歌手よなは徹さんが地謡(じかた)として参加し、今回初の試みとなる横笛での前奏も入り少し違ったエイサーとなりました。

在沖米軍エイサー隊と北谷町青年連合会エイサーチームは、また今週末のイベントでもエイサーを披露するそうです。

(注1) 関係記事(大きな輪2023.1月号)

(注2) 関係記事(大きな輪2023.9月号)