MCAS Futenma -- 今にもスコールに見舞われそうな3月4日、東京大学の学生18名が海兵隊普天間航空基地を訪れました。
基地副司令官ジェレミー・シーゲル中佐と基地渉外官の安次嶺武氏が学生たちを迎え、基地の見学が始まりました。シーゲル中佐は元々F/A-18機のパイロットで、初めて沖縄に任務で訪れた際に沖縄の文化、人、食べ物が大好きになり、その後4度日本を希望して着任したそう。
シーゲル中佐は目的地に着くまでの間、バスに乗りながら窓から見える普天間基地の施設を学生たちに説明していきました。
滑走路で学生たちを迎えたのはUH-1Yヴェノム機で、UH-1Yのパイロットが学生たちに機体の説明を行いました。特に作戦や訓練上、機体の横のドアを開けて飛ぶことが多いと聞いて一同驚いたり、興味がある学生が細かい質問を行ったりしました。
次に紹介されたのがAH-1ZヴァイパーでこれはUH-1Yと一緒に飛行する事が多く、UH-1Y機が人員や物資を運ぶ役目を行い、攻撃に特化しているAH-1Z機がエスコートの役割を担います。また、機体の部品の相互性が高く約85%のパーツをシェア出来るとも。AH-1Zのパイロットがこぼれ話でコールサインの事について学生に語る場面もありました。
「空軍とか海軍はカッコいいコールサインをつけるけど、海兵隊は失敗に因んだコールサインで呼ばれる事が多い」
大型の輸送ヘリコプターCH-53Eスーパースタリオン機の説明が始まると危惧していたスコールが降り出し、滑走路エリアから司令部へ戻り基地の概要説明となりました。
シーゲル中佐は普天間航空基地の役割、取り巻く環境や地域社会へのコミットメント、そしてDPRI(防衛政策見直し協議)を学生たちに説明しました。学生たちも積極的に質問を行い、中佐もできる限り答え概要説明は終了しました。最後に中佐は学生たちに語りました。
「私も君たちの年に戻れるなら戻りたい。これからもたくさん学んで、いろいろな経験をして学生時代を謳歌して欲しい」