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11月15日にポットラックの一品持ち寄り形式の秋の集いが開催された。チャペル内は大勢の参加者で賑わい、子供たちは顔見知りのお友達と仲良く遊び、参加者たちは顔なじみの海兵隊員や、初めての隊員達とも物怖じせず、思い思いに会話を弾ませていた。

Photo by Aya Ichihashi

海兵隊普天間航空基地の英会話クラスの秋のパーティー

15 Nov 2022 | Aya Ichihashi U.S. Marine Corps Forces, Pacific

海兵隊普天間航空基地のチャペルで毎週火曜日、無償で英会話が学べる。

講師が授業を教える形式ではなく、参加者が自由なグループを作り、そこにボランティアの海兵隊員たちが混じり、ただひたすら英会話をする。初心者から上級者まで、どの様なレベルの者でも参加でき、参加も自由だ。それが、染井清子さんが主催する普天間チャペルの英会話クラスの持ち味である。

染井清子さん、通称キキさんは2015年の秋にキャンプコートニーの渉外官の梅原氏の呼びかけでコートニーの英語クラスを見る機会があった。彼女はとても感銘を受け、次の日にある行動に出た。普天間基地でも無償の英会話クラスを始めようと動いたのであった。

キキさんは生まれも育ちも沖縄で、日米の懸け橋になる事が何かできないかと常々思っていたそう。前職で英語講師をしていたキキさんは、授業形式ではなく会話形式のクラスだと負担が少なく続けられると思い、当時のチャペルの聖職者であったユダヤ教のラビに相談した。ラビが二つ返事で賛同してくれ、とんとん拍子でクラス発足へ進んだ。初めてのクラスは同11月に彼女の呼びかけで集まった15名のボランティア海兵隊員と彼女の姉や知り合いが声を掛け合い集まった日本人15名の30名だった。

そこから7年、コロナ禍で2年ほど間が空いたが11月15日にポットラックの一品持ち寄り形式の秋の集いを開催することができた。チャペル内は大勢の参加者で賑わい、子供たちは顔見知り同士仲良く遊び、参加者たちは顔なじみの海兵隊員や、初めての隊員達とも物怖じせず、思い思いに会話を弾ませていた。

その日が初めての参加だった岩尾愛希さんは、娘さんがインターの学校に通っており、学校の先生たちや保護者達と意思疎通をスムーズにするために一念発起して参加することにしたと語った。また、Facebookの英会話グループのページで、子供たちが写真に沢山写っていたので、子供と一緒に学べるのも大きいと言う。

参加者の中には以前アメリカに住んでいたが、日本に戻ってきて衰える英語力をどうにかしたいと思い参加している人たちもいる。

海兵隊のボランティアの一人、ジャスティン・カーシュナー三等軍曹はなんと海兵隊キャンプシュワブから普天間基地まで1時間半ほどかけて毎週火曜日通う。彼は元々沖縄の地元コミュニティーに何かボランティアをしたくて探していた時にたまたまこのグループを見つけた。彼は今回のイベントの司会も務め、なくてはならない存在である。彼は来年7月に沖縄を去るが、ゆくゆくは世界中のアメリカ大使館や領事館の保安警備を務める仕事に就きたいと夢を語る。

海軍のバロック二等兵曹夫妻は今年横須賀海軍基地から普天間基地に転勤してきたばかりだ。二等兵曹はチャップリン(聖職者)のサポートをする任務だ。夫妻は英会話クラスを通して地域コミュニティーと交友できることは大変素晴らしい事であり、お互いの文化や言葉を習えるのはとても良いことだと思うと話した。

会場には参加者が持ち寄った自慢のレシピの手作りの料理や、お寿司、スイーツなどが沢山あり、参加者は舌鼓を打ちつつ、交流を深めた。

食事の後は、ゲーム大会となり、さらに会場は熱気に包まれた。頭にストッキングをかぶり、ボールをペットボトルにぶつけながら進むゲームや、シャボン玉を壊さないように、自分の息だけで輪っかをくぐらせるゲーム、バルーンを落とさないように歩く青虫ゲーム、など参加者は勿論、見てる者たちも大盛り上がりとなった。

キキさん主催の普天間チャペルの英会話クラスは毎週火曜日、午後6時半から8時半まで海兵隊普天間航空基地で無償開催しており、どのレベルの英語でも参加可能。お問い合わせは海兵隊太平洋基地のホームページから。

 


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