NAGO, Okinawa -- 寒緋桜が満開で美しい沖縄県名護市名護城公園のさらに上に位置する県立名護青少年の家に、市内の小学校から集まった小学1年から3年生までの児童45名ほどが小学生英語体験学習に参加するために元気にやってきました。
その児童たちを迎えるのは同じく名護市辺野古にある海兵隊キャンプ・シュワブに駐屯する海兵隊の兵士20名、イベントを共催した市教育委員会から千葉晶子氏、NPO法人EDO会長諸喜田秀之氏、市内に勤務するALT教師5名、キャンプ・シュワブで社会人英語クラスに参加する生徒達でした。
キャンプ・シュワブの渉外官、伊波文雄氏は長年にわたり海兵隊ボランティアたちと市内の幼稚園を訪問し、子供たちに英会話の楽しさを教えてきました。今回の体験学習に参加した児童達も、園児の時から伊波氏と面識がある子もいて伊波氏は大きくなったな、と目を細めて見つめていました。
NPO法人EDOの諸喜田氏が今回2020年以来の開催となり、とても嬉しいと語りました。
イベントは10年ほど前から市教育委員会と開催しており、コロナ禍で2年開催できずいたそうです。小学校で参加者の募集をかけるとすぐに募集人数が埋まり、抽選となってしまうほどの大人気のイベントで、ずっとこれからも続けていきたい、と諸喜田氏が言いました。
市教育委員会学校教育課の千葉晶子氏が、この体験学習は本当に市内の小学生に大人気のイベントで、今回も50名の枠にたくさんの児童たちが応募してきた、と語りました。また、海兵隊のボランティアとALTの先生たちの助けがなくては開催が出来ないと言いました。
児童たちは迎えに来てくれた海兵隊のボランティアたちとまず、8グループに分かれ、名札を作りました。兵士が自分のことを指さし名前を言い、児童たちがひらがなやカタカナで名前を書いてあげました。アルファベットが書ける児童は自分の名前をローマ字で書いて、兵士たちに上手だね、と褒められてうれしそうでした。
緊張している児童たちとボランティアたちとの距離を縮めるために、まず伊波氏がギターでリズム遊びをさせました。大きな輪になりギターのテンポの合わせて、ゆっくり歩いたり、早歩きしたり、後ろ歩きしたりしました。伊波氏が日本語と英語で番号を言うと、その番号の数のグループを作るゲームをしたりして児童たちより、ボランティアの大人たちが必死でした。
その後、児童とボランティアたちはALTの先生たちが考えた4つのゲームを対戦するグループと競い合いました。
ゲームの内容はアルファベット探し、福笑い、色探し、模倣の4種が行われました。
白熱していたのはアルファベット探しと色探しのゲームでした。特に色探しは指定された色のビーンバッグめがけて児童たちがダッシュして取る熱戦を繰り広げてました。
ボランティアで参加していた第3偵察中隊オリヴィア・ノーラン上等兵は前日に国頭村の除草作業ボランティアにも参加したそうです。今回は地元の子供たちとの触れ合いを楽しみに参加したと語りました。子供たちはとても優しくて、賢くて交流を楽しんでいると笑顔で語りました。
日頃からボランティアに多々参加する、第3偵察中隊ジャスティン・カーシュナー3等軍曹は今回のイベントを所属する部隊の兵士たちに参加を勧めたそうです。そのおかげで今回の海兵隊ボランティアたちはほぼ第3偵察中隊からの参加となりました。軍曹は子供たちと交流を持つのを楽しみにやってきたと語りました。子供たちが自分たちと触れ合うことで、自分たちの存在に対して安心して貰うのはとても重要だと思う、と優しく述べました。軍曹も前日に国頭村で除草作業ボランティアに参加したそうです。
ゲームの後、児童たちとボランティアたちは食堂へ向かい、グループごとに昼食をとるために移動しました。食堂はカレーのいい匂いが充満しており、みんな目が輝きました。ボランティアたちが子供たちにカレーライスを給仕しました。児童たちは仲良くなった新しいお友達や、ボランティアの兵士たちと楽しく食べました。
昼食後は、ボランティア達が日英二か国語による白雪姫の劇を行いました。児童たちは伊波氏の大変面白い劇のナレーションに大笑いしながら劇を食い入るように鑑賞しました。
7人の小人は今回二か国語のために14名で演じられました。
劇の鑑賞後は、児童たちが劇中の一コマを披露する番となり、各グループ配役を決め、セリフを覚えました。児童たちの年齢を考慮し、児童がいうセリフは配役の名前を言うのみに留められました。
児童たちはとても面白い、また来年も参加したい、朝は緊張したけど楽しかったと口々に語ってくれました。
小学生英語体験学習は2月18日に高学年の部が開催される予定です。