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台風の爪痕がまだ残る沖縄県金武町のKINサンライズビーチ海浜公園に8月17日の朝、スコップを持った40数名の海兵隊員たちが海兵隊キャンプ・ハンセンから集まりました。

Photo by Aya Ichihashi

KINサンライズビーチの清掃活動

21 Aug 2023 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

台風の爪痕がまだ残る沖縄県金武町のKINサンライズビーチ海浜公園。

8月17日の朝、スコップを持った40数名の海兵隊員たちが海兵隊キャンプ・ハンセンから集まりました。

同ビーチは台風6号の影響で7月末から二十日間ほど閉鎖を余儀なくされました。

キャンプ・ハンセンの基地渉外官の嘉陽貴幸氏が、集まった隊員たちに作業の説明を行いました。今回の清掃作業の目的は台風による長期間の強風と高波の影響であらゆる場所が砂に埋もれた状態となっており、重機では届かない歩道の端にたまった砂の撤去作業と漂着ごみの収集です。

ゴミ袋を片手に黙々とごみを集めるホアン・“キャメロン“・マルドナード上等兵はビーチ清掃ボランティア活動にとても積極的で、出来る限り参加しているそう。「今回が5回目の参加で、清掃活動をするのはとても楽しい。それに清掃活動を通していろんな人に出会えるのが素敵だと思う」と語りました。フロリダ出身の彼は、沖縄のビーチや気候が故郷と似ていてとても好きだと汗が光る笑顔で清掃作業を続けました。

隊員たちはまるで一人一人が小型重機のようなスピードとパワーで歩道の柵の砂壁をスコップで崩し、すくいました。作業で集められた砂の山が歩道の真ん中にあちらこちらで出来始めました。ビーチのスタッフたちも「こんなに作業が早く進むとは思ってなかった」とびっくり。予定よりかなり早く重機を入れて、歩道に集まった砂をビーチに運搬する作業が出来ると喜んでいました。

隊員たちが炎天下で顔を真っ赤にし、汗を滴らせながら黙々と掘る作業をしていると、砂で埋もれていた階段があらわれました。一人一人がスコップで自分の腰ほどまで砂を掘り進めます。中には軍手をしていても両手に豆が出来てしまった隊員もいました。でも彼らは弱音を吐かず、最後まで作業を進めました。

今年の1月から海兵隊の隊員による月に1度のビーチ清掃による交流が始まり、回を重ねるたびに距離が縮まっている気がしているとビーチ施設の所長の江本敏夫さんがオープン作業をしながら語ってくれました。先月は清掃活動の後、BBQや、何度もボランティアに来てくれている隊員に感謝状を贈呈したそう。ビーチを訪れる人たちを増やすのが目下の課題だそうで、「(ハンセンの)海兵隊の人たちに金武町のビーチをもっと盛り上げてほしい」と期待を寄せました。

午前のボランティアたちが3時間ほど作業し、午後のボランティアたちに交代となりました。

ビーチには十数名ほどの海水浴客が訪れていました。波打ち際で歓声をあげたり、カラフルなパラソルが立つビーチで寝転がったりと夏休みを満喫していました。

 


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