海兵隊キャンプ・ハンセンに駐屯する、第三海兵遠征軍情報群隷下、第5航空・艦砲連絡中隊(ANGLICO)は海兵空陸任務部隊(MAGTF)司令官が統合軍、同盟軍、多国籍軍を火器支援をするための計画、調整、採用、そして遂行できるようにします。
ANGLICOの前身は第二次世界大戦中に発足した統合強襲通信分隊(JASCO)です。この分隊は統合武器・火力支援、そしてコミュニケーションに特化し、そして長けた連絡調整能力で計画・調整・遂行を行いました。
JASCOは米海軍・海兵隊・陸軍はそれぞれ大砲、艦砲射撃、近接航空支援に優れたメンバーで構成され、地上軍の支援を行いました。JASCOは1947年に制定された国家安全保障法により解散されました。
初代のANGLICO部隊、その後続の部隊も朝鮮戦争、ベトナム戦争で重要な役割を果たしました。火力制御チームは小隊レベル、武器連絡支援チームは大隊レベルの全ての武器支援を制御でき、部隊を動かせる隊員で構成されました。
1999年、現役の兵隊で構成されたANGLICOは解散され、海兵隊連絡分隊が任務と責任を引き継ぎました。予備兵で構成された第3、第4ANGLICOはそのまま残されました。
同盟国や多国籍軍の連絡調整としての重要さが再認識され、海兵隊は現役隊員で構成されたANGLICOを再発足させました。
2004年10月1日、第5ANGLICOが正式に発足し、ANGLICOの流れを大きく変え、統合軍の能力を増大させるための一石を投じました。9-11の同時多発テロ事件以降、ANGLICOはJFO(統合火器監視官)もチームに引き入れ、現代の戦場に対応できるようにしました。
「他の部隊が常に進化するように、第5ANGLICOも同盟国やパートナー諸国と共に情勢が変わる中で共に協力しあう。過去の支援した軍事作戦は対テロ世界戦争がありました。現在はインド・太平洋地域の同盟国やパートナー国と共に訓練し、将来的に重要になってくる沿岸部の作戦や、マルチドメイン認識、機動力、分散された海上での統合火器力の向上を行っています」マシュー・R・アシュトン中佐(第5ANGLICO司令官)は強調します。
ANGLICOの部隊はFACO(前線航空管制官)、JTAC(統合末端攻撃統制官)JFO(統合火力監察官)、火力支援隊員、そして無線通信士と航空・砲術・通信から特に優秀な海兵隊員達で構成されています。JTACとJFOたちはターゲットを確定しJASCOのコンセプトを近代化させた統合攻撃、火砲・艦砲射撃・近接航空支援を調整し、地上軍を支援します。
第5ANGLICOは最先端技術を常に採用し、部隊が今後も常に戦場で優勢である責任を果たします。部隊はJFO能力を併せ持つ、小型無人航空機システムのオペレーターを導入し地上や海上の目標補足としてキル・チェーンをさらに精錬させ、決定力を高めます。
小型無人航空機システムチームがRQ-20ピューマを運用し、監視と偵察を行いドローンのオペレーターたちは安全に障害物を避け、目標ターゲットの攻撃への時間短縮を可能とします。小型ドローンは今後センサー技術で更に目立たなくさせ、戦術データとリンクさせ、更なる進化が計画されています。これにより攻撃サイクルのスピードが速くなります。
第5ANGLICOはJASCOの伝統を引き継ぎ、最適姿勢で進化したスタンド・イン・フォース能力で二ヵ国訓練等を支援し、第一列島線内の同盟国やパートナー国を守ります。