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2月15日、海兵隊キャンプ・フォスターが集めた食料を北谷町のボランティアグループ「レインボー」に寄付しました。

Photo by Aya Ichihashi

キャンプ・フォスターが食料寄付

15 Feb 2024 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

初夏を思わせる2月15日、海兵隊キャンプ・フォスター渉外官の富村浩子さんと一緒に司令部司令中隊所属のケビン・D・アルバラド三等軍曹が缶詰がたくさん入った段ボールを北谷町のボランティアグループ「レインボー」に運び込みました。

アルバラド3等軍曹が主に指揮を執り、同部隊クリスチアノ・トルヒロ-ドミニゲズ伍長がフライヤーを作り食料の寄付を求めました。呼びかけからわずか2週間以内にたくさんの缶詰が集まり、中でもリカルド・ネグレテ伍長は一人で140缶購入して寄付したとの事。

着任3年目でもうすぐ沖縄を離れると語るアルバラド三等軍曹。次の任務はサンフランシスコで新兵のリクルーターで、そのあとはどうにか沖縄に戻ってこれないか思案中とのこと。

「沖縄が大好きです。皆さん優しいし、居心地がいい。とても良い3年間でした」

「レインボー」は仲村卓江子さんが代表を務める北谷町のボランティアグループです。活動は主に子供たちの放課後の食事支援です。

自費でグループ活動事務所「レインボーハウス」を借り、毎週火曜日に北谷町の児童館へ愛情たっぷりのお弁当を届けます。また、隔週の土曜日に有志のボランティアが行う無料塾に通う子供たちにもお弁当を届けます。ほかにも町内で催事があれば手伝い、独居のお年寄りにもお弁当を作って支援するそう。

「老後の趣味みたいなものなのよ」と仲村さんは優しく微笑みます。もともと、施設の調理をしていた仲村さんは大人数の調理は手慣れたもので、「料理をするのも、メニューを考えるのも楽しいの。これでパイを作ってみるつもり」と寄付されたグリーンピースの缶詰を見つめました。

北谷町社会福祉協議会子供支援コーディネーターの仲宗根友美さんは「食料の寄付はありがたいですね。中には給食に頼っている家庭の児童もいるので、助かります」と語りました。

現在北谷町には企業やレストランが行っているのもあれば、レインボーのような完全ボランティアのも合わせ約10ヶ所ほどの子ども食堂があると社協の生活支援コーディネーターの源河裕子さんは語ります。

「レインボーさんの作った美味しいご飯を食べて大きくなった小学生が中学生となっても児童館に遊びに来るんです。子供たちはお礼の気持ちを込めて、レインボーさんたちに手紙を書いたりするんですよ」

基地に戻る車中でアルバラド3等軍曹は「次は何を寄付すれば喜ばれるか教えて欲しい」と既に次回の寄付へ向けて計画を練り始めました。

 


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