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4月25日、国頭郡金武町のネイチャーみらい館で地元金武町のこども園とキャンプ・ハンセンSMPの海兵隊員たちがアースデイを記念して清掃活動とマングローブ植樹を行いました。

Photo by Aya Ichihashi

キャンプ・ハンセン・アースデイ

28 Apr 2025 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

梅雨の気配が感じられる4月25日、国頭郡金武町のネイチャーみらい館に元気の良い園児の「グッモーニング!」の挨拶がわんわんとパティオスペースに響きます。園児たちは金武町のこども園に通う園児たちで、アースデイを記念して清掃活動とマングローブの植樹のために参加しました。園児たちの挨拶を受けて30名ほどの若者たちが「グッドモーニング」とお腹に響く声で挨拶を返しました。若者たちは海兵隊キャンプ・ハンセンのシングル・マリーン・プログラム(SMP:故郷を遠く離れて任務に就く独身や単身の海兵隊や海軍の兵士のために居場所やイベントを提供する青年会のような組織)のボランティア参加者です。

この活動はネイチャーみらい館で2013年よりアースデイを記念して行われていると同館理事長の河上章一氏とキャンプ・ハンセン渉外官の嘉陽貴幸氏は語ります。

「マングローブの成長はとても時間がかかるんですよ。これぐらい(約1.2メートル)育つのに10年とか」と河上氏。このイベントは子供たちや参加者に自分たちが生活している地球、そして生きるために欠かせない自然の大切さを学んでもらうために行われています。そして、キャンプ・ハンセンと地元コミュニティーの絆を深めるために毎年基地からもたくさん参加者を募ります。今回参加した2つのこども園の園児たちは日ごろからキャンプ・ハンセンの海兵隊員たちが英語ボランティアで訪れているので、物おじしません。

まず初めに清掃活動が行われました。園児たちは目につくごみを次々に拾って誇らしげに引率の先生や海兵隊のお兄ちゃんやお姉ちゃんに見せます。

草むらやボートにはごみが思った以上に捨てられており、隊員たちも一生懸命にごみを集めました。1時間もすればごみ袋にたくさんのごみが集まりました。

次はマングローブ植樹です。沖縄本島には4種類のマングローブが見かけられます。背が高いのがオヒルギ、背が低く丸っこいのがメヒルギ、そしてT-shirtのモチーフによく使われる根っこが分かれてて特徴的なヤエヤマヒルギ、そしてヒルギモドキの4種です。園児たちが植樹しやすい様に隊員たちがシャベルで穴を掘り、ヒルぎを鉢から出し植樹をサポートしました。

SMPのアシスタント・コーディネーターの玉城紗英さんは地元金武町とSMPの交流をより深めようと奮起します。毎月行われるKINサンライズビーチの清掃活動やこども園の英語ボランティアなどを通じて地元の人々とつながりを持ち、隊員たちが少しでも金武町を自分のホームとして意識できるように心を配ります。

女の子たちに大人気だったキーヴァ・ブリュワー上等兵はつい2週間前にUDP(部隊交代計画)でカリフォルニア州の海兵隊トウェンティナイン・パームズ基地から来沖したばかりです。「子供たちと一緒に過ごせて、久しぶりに幸せで胸がいっぱいになりました」と満面の笑みでブリュワー上等兵は語ります。彼女はつい数日前もこども園の英語ボランティアを行ったばかりだそう。

「ボランティア活動を通して、私の沖縄での半年間のトーンが定まった気がしました」

こどもたちがアシスタントをしてくれた海兵隊のボランティアたちに「サンキュ・ベリーマッチ」って大きな声でお礼を言ってアース・デイのイベントは締めくくられました。


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