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海兵隊キャンプ・ハンセンの兵士が沖縄県金武町のこども園の園児たちとプール遊びをしました。

Photo by AYA ICHIHASHI

こども園の園児とプール遊び

16 Aug 2023 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

1週間にわたり影響を及ぼした台風6号が去り、電気も復旧し日常生活に戻りつつある沖縄県金武町の嘉芸こども園で園児たちの歓声が上がります。今日は子供たちが待ち焦がれていたプールの日です。本来ならば海兵隊キャンプ・ハンセンの兵士たちと英語のクラスを行うのですが、林昌志園長先生の計らいで今日は英会話もしつつ、プール遊びとなりました。

先週、林園長先生が炎天下で園の草刈り清掃作業する兵士たちの姿を見て、暑くて大変だと思ったそうです。そこで彼らを何か涼しいイベントに招待したいと思い今回のプール遊びへ招待となりました。

ジョシュア・ガンディー伍長は第3海兵情報群に所属し、沖縄には1年前に着任しました。彼は同園が2月に現在の新しい園舎へ引越しをした際も家具や本などを運搬するボランティアをしたり、先週の草刈りにも参加しました。現在自分が所属する部隊のSMP(青年会)のリーダー役を務めており、ボランティアの取りまとめも行うとの事。

「自分には兄弟が7人いて、小さい子供たちと遊ぶのは大好きだ。勤務先に日本を選んだ理由は異文化に触れて、いろいろ体験してみたかったのもある。今は出来るだけたくさんのボランティア活動に参加する様にしている」

今回キャンプ・ハンセンからは7名の兵士がプール遊びに参加しました。最初に4歳児のクラスの園児24名が容赦なく兵士たちに水をかけたり、思い思いに遊びました。兵士たちも優しく園児たちに水をかけ、子供たちの満面の笑顔と笑い声がこだましました。4歳児の園児たちは先生がストップをかけるまで思う存分遊んだあと、5歳児クラスと交代しました。4歳児クラスと違い、5歳児はとにかく元気。兵士たちにぶら下がり、ダイナミックな高い高いをねだり、水をかけ、兵士の背中をよじのぼったり。屈強な海兵隊の兵士たちも子供たちのエネルギーに最後はへとへととなり、休憩をとるものも出ました。

楽しく遊ぶ園児たちを優しく見つめながら、林園長先生が語りました。

「嘉陽さん(キャンプ・ハンセン基地渉外官)が電話くれたんですよ。台風(6号)の被害は大丈夫でしたか?倒木等など、何かお手伝いできませんか?って。金武町内のこども園とか、他の施設とかにも電話したそうで。本当に助かります。引越しの時もそうですが、草刈りとか、月一の英会話クラスとかも。子供たちにとって、とても良い体験となります。このまま基地との良い関係が続いていけば良いな、と思うんです。」

林園長先生は6月にキャンプ・ハンセンの第7海兵連隊第1大隊のオフィスを訪れ、同部隊への感謝状と園児からのプレゼントを贈ってくれました。

2か月間だけフルタイムの兵役を務めるためにアメリカから赴任してきている予備兵であるミシェル・アワー3等軍曹は1週間ほど前に来沖したばかりです。彼女が着任早々ボランティア活動に参加している理由は、「金武町のコミュニティーのために何かしたいから」と答えました。また、日本を訪れてみたかったので迷うことなく今回の2か月の兵役の任務を受けたと答えました。そしてなんと再来週には富士山登頂を試みるそうです。伍長は園児たちにずっと笑顔で接し、女児たちに優しく語りかけ水遊びを行っていました。

まだまだ遊び足りなさそうな5歳児のクラスの園児たちでしたが、兵士たちにハイタッチをしてお礼を言って本日のプールのイベントはお開きとなりました。兵士たちもトレーニングのように20数キロある園児たちをずっと持ち上げて遊んでさすがに疲れたようでした。でも園児たちと交流でき、とても楽しかったとみな満面の笑顔でした。

兵士たちと思いっきり体を使ってプールで遊んだ後のお昼寝の時間は園児たちにとってさぞかし気持ちいいものになる事でしょう。

 


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