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6月17日、海兵隊キャンプ・キンザーで那覇市首里赤田町の子供会の子供たちとキャンプ・キンザー小学校の児童たちが交流会を行いました。子供会にとっては今年2月に続き、2回目の交流会となります。

Photo by AYA ICHIHASHI

サマーキャンプ交流会

28 Jun 2023 | Aya Ichihashi Marine Corps Installations Pacific

エアコンの効いた車内から出ると一瞬でカメラのレンズが曇ってしまう湿気の土曜日の朝、浦添市にある海兵隊キャンプ・キンザーのキンザー小学校の体育館に期待半分、緊張半分の子供たちが入ってきました。

子供たちは那覇市赤田町子供会の児童たちと、キンザー小学校に通う幼稚園~5年生までの生徒たちです。キンザー小学校はすでに夏休みに入っており、今回はサマープログラムを選択している生徒たちが集まりました。

彼らを迎えるのは同小学校の日本語クラスを担当する下條綾乃先生、キンザーSMP(独身海兵隊の青年会のような福利厚生組織)の海兵隊ボランティア、県内の大学生ボランティアとライオンズクラブ国際協会337-D地区の方々です。

大学生ボランティアとSMPの海兵隊たちが企画・運用するサマーキャンプ交流会は6月17日、24日、7月1日の3回行われます。今回は試金石になる第1回目で、数か月かけて企画した成果を披露する機会となりました。彼らはレスター中学校で行われたフレンドシップ音楽祭でも裏方として設営・イベント進行に尽力していました。

日米5,6名のチームに分けられて、各ブースで課せられたチャレンジをチーム一丸となってクリアすると文字が書かれた紙を渡され、全ての文字を集めるとキーワードとなります。

チャレンジの内容は紙飛行機を作って飛ばしたり、けん玉をしたり、エイサーの衣装を着て太鼓をたたいたり、宝探しをしたりと子供たちがわくわくする内容が盛りだくさんでした。

今回キャンプ・シュワブからボランティア参加しているカルロス・カブレラ上等兵は名護で行われた英語キャンプにも参加していました。

「ボランティアは自分をハッピーにしてくれるんだ」と彼は嬉しそうに語りました。

「軍の仕事は気に入ってるが、ボランティアをすることで仕事を自分から切り離せる。子供たちと交流する事によって自分は海兵隊員というだけではなく、人間なんだって思える」

今回のイベントを開くにあたり、プログラムを本来学校が休みである土曜日に組めるように調整役を担ったキンザー小学校側の下條先生がたくさんの人たちの協力のもと土曜日にプログラムを開催できることになり、地元の小学生たちが参加ができ、ボランティアの人たちもたくさん集まれたと嬉しそうに話してくれました。

「言葉の壁は無いという事を子供たちは遊びやアクティビティーを通し感じると思う。友達になるのには言葉が違っても難しくないという事を感じてほしい。一緒に何か楽しい事をするという事をこの年代の子供たちに体験してもらいたい」と今回のイベントに彼女は期待を寄せました。

まだまだよそよそしさが抜けない日米の子供たちがアイスブレイク(イベント最初に行う緊張を解くためのゲーム)で、円になってリズム遊びを行いました。そのあと、じゃんけんトレインを行い、どんどん子供たちの距離も、またボランティア達との距離も縮まりました。彼らを色分けしたグループに分け、各グループごとにブースを回るチャレンジがスタートしました。

ゲームの最後の難関、悪い悪魔役のジェームズ・フォーチュン二等軍曹も積極的にボランティア活動や交流会に参加している一人です。彼はすでに2年半沖縄で駐屯しており、あと半年で異動する予定でしたがさらに1年延長しました。延長した理由は「沖縄の文化がとても魅力的で、人々も温かい。そしてご飯がとても美味しい」との事。ちなみに彼のお気に入りの日本食は親子丼で、年長者を敬う日本人の姿勢がとても好ましいと述べました。

子供たちは各ブースで力を合わせて、下條先生が言っていたように言葉の壁なんか感じさせない距離で次々にチャレンジを成功させて、キーワードの文字を集めました。けん玉ブースでは子供たちもさることながら、ボランティア学生や保護者らが真剣にけん玉に取り組む姿が見られました。

9か所のブースを終わらせると最後はアメリカで子供の誕生会で大人気のピニャータ(お菓子を入れた紙製のくす玉人形)チャレンジです。子供たちは目隠しをして、チームメイトの声を頼りにピニャータに進みます。一組目のチームは野球少年が一撃でピニャータをクリーンヒットして、中に入ってたキャンディーが飛び散り、周りの子供たちまでキャンディーを拾おうとして大騒ぎとなりました。彼は別のイベントで引退した阪神タイガースの鳥谷選手からサインボールを貰った少年でした。

ピニャータチャレンジを成功した子供たちはすべての文字を集め、悪い悪魔を退治するキーワードに並び替えました。そしてその言葉を悪魔に言うと悪魔は退治され、めでたしめでたしというシナリオです。子供たちがステージ上で容赦なく悪魔を成敗しており、悪魔役のフォーチュン二等軍曹に大人たちが同情の目を向けておりました。

赤田町子供会会長の山内幸代さんは「前回は赤田町の子供たちは自分たちのグループでかたまってた印象だけど、今回はチーム分けが功を奏しチームの子たちとコミュニケーションが取れてた感じがしました」と嬉しそうでした。また、最後少し時間が余った時に自分たちだけで遊ばないで、キンザーの子たちとも一緒に遊べてたことにも驚いた様子でした。

ライオンズクラブの徳田則子さんは地区YCE・レオの副委員長で今回県内の大学生・高校生の学生ボランティアたちをサポートしました。本来は海外へ学生を送り出し、また受け入れる事業を行っているがコロナ禍で3年ほど活動が出来ずにいたところ近隣にある米軍基地と交流できないかと思い今回の一連のプロジェクトを始めたそうだ。今後も継続的に交流を続けていきたいと話しました。

海兵隊太平洋基地 (MCIPAC) 政務外交部 (G-7)の石村麻子さんも2月からSMPの海兵隊員と県内の高校生・大学生たちが隔週で行ったリーダーシップ交流会をサポートしてきました。サマーキャンプは彼らの集大成となるイベントで、試行錯誤を繰り返しながら子供たちが楽しめる様に準備してきたと話しました。交流会やイベントを通し、学ぶものがたくさんあったのではと期待をよせました。日米の子供たちが楽しそうに一緒に遊ぶ姿を見て彼女は今後の抱負を語りました。

「このように基地と地元の子供たちが1つのチームになって助け合いながら仲良くなっていく交流会をもっと頻繁に行える環境を作っていきたい」


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